令和七年度 沖縄県立図書館歴史講座

須藤利一がみた『南島』の世界

講師：泉水 英計（せんすい ひでかず）氏

1940年（ 昭和15）に台北で生まれた雑誌『南島』は、八重山 や宮古から沖縄の歴史や民俗にアプローチする斬新な研究誌でした。その中心にいたのが、台北高校の数学教師・須藤利一です。藁算への関心から与那国島を訪れた須藤は、専門外の民俗や古記録にも意欲的に取り組みます。台北に沖縄文化研究のサークルを作りあげた須藤ですが、戦争のために『南島』はわずか3号で廃刊となりました。本講演では、彼の人間味あふれる足跡を通して、植民地台湾から見えた「もう一つの沖縄学」の可能性を考えます。

13:30～15:30

沖縄県立図書館 ３階ホール

参加無料

先着80名