紐を適当に絡ませ、その両端を繋いだものを結び目と呼びます。絡まった電源コードの、両端をくっつけたものを想像すると理解しやすいでしょうか。電源コードやイヤホンが絡まり、なかなかほどけない経験をした方は多いと思います。このような日常生活に現れる絡まり方を研究する数学分野に、結び目理論があります。一般に上のようにして結び目を作ったとき、綺麗な円の結び目に戻るでしょうか。もちろん戻らないものが沢山あるわけです。しかし、それをどう証明しましょう。これはとても難しい問題です。一時間紐を動かしても戻らなかった。証明終わり。ではまずいですよね。だって二時間かければ戻るかもしれない。これを解決してくれるアイデアに「不変量」があります。本講義では不変量を用いて、多くの結び目が円に戻らないことを証明します。

10：00～16：00

琉球大学教育学部本館1階106室

2,670円

20名

筆記用具持参。
参加対象者：中・高生も可