おきなわ県民カレッジ第12回美ら島沖縄学講座

講  座  名 「琉球のグスクを歩く㏌勝連城跡」

開  催  日 令和2年1月30日(木)

開催場所 勝連城跡

講  師 横尾 昌樹 氏(うるま市教育委員会 文化財課 主任主事)

フィールドワーク講座は、天候に左右されることもあり、実施について心配される面もあるが、それもフィールドワークの良さと捉え、実施できるよう工夫しながら計画を立てた。
勝連城跡は、勝連半島の小高い丘に築かれた東西に細長いグスクで5つの曲輪からできている。標高98メートルの琉球石灰岩丘陵上に築かれたグスクは、北は金武湾、南は中城湾を一望できる景勝地となっている。勝連城は、沖縄の英雄「阿麻和利」の居城として有名だが、先史時代末期から古代人の生活地として利用され、12~13世紀に築城されたものと考えられる。口碑伝承によると、初代城主は英祖王系大成王の五男であったとされている。その後、人々の信頼の厚い阿麻和利が10代目の城主となり、勝連はますます栄えることになったとされている。最近は、城壁の修理改修工事の途中ではあるが、休憩所や駐車場、トイレ等が整備され、大変、散策しやすい場所となっている。

本講座では、横尾先生が、発掘調査でわかった当時の様相、そして難攻不落を呈す勝連城の造りについて、わかりやすく丁寧に説明してくださり、理解を深めることができました。